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アラキ工務店で現場監督をしています。
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沖縄の伝統建築
CIMG4443.jpg

少し前のことになりますが…、

はじめて沖縄に連れていってもらいました。


石垣に囲まれて、素焼き瓦の平屋建てが並ぶ集落が残る、さぞかしのどかな所なのだろうと想像しておりましたが、

実際は鉄筋コンクリートの街であって(お墓までコンクリート造!)、

街中に木造家屋を探すのは困難な状況でした。

那覇という街がコンパクトなこともあって、高層ビルが立ち並ぶ、京都よりもずっと賑やかな大都会でした。


よくガイドブックに写真が載るような伝統家屋は、テーマパークのようなところに集められており、

観光に来た人が園内で楽しめる構成になっています。


同行した大工さんは「これは小屋やな」と一蹴していましたが、(南国気質によるのか、仕上げの精度もおおらか)

私はあちこち物珍しく、いろいろと勉強になりました。



瓦の軒先 素焼き瓦の本葺き 漆喰がモリモリに塗ってあります。

かつてはサンゴを砕いて、原料となる消石灰を得ていたとのこと。

軒の表情


棟、隅棟と谷の格好

見て回った家屋のほとんどが寄棟屋根、瓦職にとっては見せ場がたくさんあります。

こういう谷の葺き方は本土ではしないのではないでしょうか、とても格好いいです。

かつて沖縄の瓦職は、きっと人気職だったのではないかと思います。シーサーも元々は彼らの職能だったそうです。

谷


これは上とは別のヤギ小屋の軒裏ですが、なんと!垂木間隔に平瓦が載せられ、本葺きにされています。


瓦
苔が生えているので見た目は良くないですが、とても簡素で、用途によってはなかなか良いのではないかと思います。

文化財の屋根修復をされている方に伺うと、中国の一部の地域で、このように野地を使わない葺き方があるそうです。



首里城内に展示されていた沖縄の真壁塗工法の展示。

下塗りから上塗りまで、土をつかわず全て漆喰です。

漆喰工程

聞くところによると同様の工法は土佐のような漆喰の産地にもあるそうで、

木舞の竹が腐っても廻りの漆喰はカチカチのまま、かなり強いそうです。



首里城公園内ではグスクの修復の最中、石灰岩が隙間なく積み上げられています。

柔らかい石灰岩はビシャンで加工しやすいそうです。


グスク (2)

大工さんで言うなら丸太のひかりつけに相当する仕事。

本土で数寄屋大工になる素養の人物も、沖縄に生まれると石工になるのかもしれません。

石組み


そして最後、

美ら海水族館の近く、備瀬というところに、沖縄本島では唯一、かつての集落形態を残すという地域があります。

宅地のまわりに走るフクギ並木は防火・防風林としての役目があるそうですが、あいにくの雨もしのぐ天然のアーケードになっています。

空き家になった家をゲストハウスにしたり、レストランにされている方や、

別荘にしている方もいらっしゃる様子。

テーマパークに行くと建物は立派なのですが、なかなかこういった暮しの空間を味わうことが出来ません。

1週間くらい、こんな場所でのんびり過ごしてみたいものです、旅行中、一番お気に入りの場所でした。

フクギ並木

CIMG4414.jpg

この夏に沖縄へ行かれるという方はぜひ行ってみてください。

沖縄の伝統建築と歴史的な背景について関心のある方は、下のHPがまとまっていて分かりやすいです。

http://www.pref.okinawa.jp/kominka/contents03.html
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