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アラキ工務店で現場監督をしています。
仕事のことや、ちょっと気づいたことなどを綴っています。

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アラキ工務店|松のリフォーム
京都の(株)アラキ工務店に勤めています。クロスの張替や便座の取替などちいさなリフォームでも遠慮なくおっしゃってくださいね♪
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看板建築の町家改修
看板建築になっていた町家の改修工事現場、長いこと囲っていた足場を払いました。

今回の建物は角地に建つため、外観の入母屋屋根や壁面が周囲からよく見えます。

もう1か月程、外観のお化粧に時間がかかりますが、事故やトラブルなく足場がとれて、

ひとまず、ホッと一息です。

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工事前

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2階にはお茶屋のような掃き出しの縁がまわっていた形跡があり、本願寺近くの土地柄、

全国からお参りされた信徒さんの宿所として普請された建物でないかと推測されます。

その後テナントが入り、総二階に増築されて通り柱が切断されていたり、パラペットになった屋根の雨漏りが

シロアリをよんで梁がなくなっていたり、状態の悪さを鑑みると解体されてやむなしと思えた建物でしたが、

近年の簡易宿所ブームで初期投資を回収する見込みが十分あるとして、このような建物を蘇らせたいという要望がでてきます。




構造基礎補強

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柱・梁の入替、傾いた長屋建ての難しい条件のなか、大工の森脇さんが黙々と作業してくれる姿に、

本当に頭が下がります。

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北山杉と名栗
少し前のことになりますが、秋の研修で北山杉と、ちょうなの名栗の体験見学へ行ってきました。

今年の研修

山のゆったりとした時間の流れのなかで、普段からのなじみの材料は、こんな風に生まれてくるんだなと、

ものの由来が感覚的にわかり、とても楽しかったです。


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意外に大工さんたちが一生懸命皮むきをしてくれました。さすが職人さんでいったん手を動かしだすと、細部まで丁寧です。

名栗で有名な原田銘木さん、お願いして大工さんもちょうなを振らせてもらっています。

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いい勉強になりました。
伊根の舟屋

会社の研修で、舟屋で有名な伊根町へ連れていっていただきました。

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穏やかな海のほとりで営まれる素朴な漁村の暮らしの様子は本当に素敵で、

観光地化とは距離をとって、そっとしておいて欲しいというのが、観光業に携わらない地元の方の本音かもしれません、

と宿の方のお話も、なるほどとそうだと思わせられる、良いところです。

メディアやガイドブックでの紹介から想像していたよりもずっと人も少なく、おちついた時間のながれる集落です。


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舟屋はなぜ妻入りなのかということを疑問に思っていたのですが、

地元のガイドの方が見せてくださった戦後まもなくの写真や地域の説明から、少し納得できました。

裏山に硬い岩盤の崖が迫っており、山手へ宅地が広がらないため必然的に湾に面した短冊状の敷地に

家々が密集して並ぶことになりますが、舟屋も民家同様、もともと茅葺屋根がかかっていたので、

平入りでは棟が高くなってしまいます。

海風を受けないためには平入りの方が良いのでしょうが、もともと漁具を納める小屋なので、写真のように妻壁は隙間をあけて

茅や板が張られて風が通るようにしているそうです。(舟屋が居住スペースになるのは主に戦後以降とのこと)


建物は通し貫にくさびをうったオーソドックスな伝統木造の構法で、海にむかって1階が間口いっぱいに開放できるよう、

妻面の柱梁接合部に貫が斜めに通してあり、揺れた際にめり込みで耐力を発揮するようになっているのが特徴です。

また大正期までの舟屋は、柱の裾がお寺の鐘楼のように柱を転ばせて組んであり(将棋の駒のようなプロポーション)

さらには浜の傾斜にそって、棟や桁までも山手が高く組まれています。大工さんは墨付けが混乱しそう。


ぶりの大漁で潤った漁村に昭和になって4mの道路を通す時代の要請があり、

それまで1m程度だった母屋との間地に短冊状の敷地を貫く道が敷かれたのですが、

その際に護岸を3m程埋め立て、建てなおされたのが、総2階の舟屋が並ぶ現在の景観だということです。

重要伝統的建造物群保存地区というと、昔からの生活と建物が変わらず続いているという印象を受けがちですが、

舟屋については指定をうけるのが昭和30年までの建物で(母屋などは昭和20年まで)、

戦前戦後の漁村の好況と近代化が統一感のある景観形成の契機になっている点が面白いです。


想定外なこと

古い建物の工事をさせていただいていると、いろいろ想定外のことがあります。

なかでも座敷の床下に防空壕が掘ってあることはしばしばありますが、今回の場合は建物の下に川が流れていました。


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厳密にいうと、溝があふれるような記録的な大雨や、昔の名残で近隣の方が垂れ流す雑排がわずかに通る程度のようですが、

かつて間地だったところに流れていた川が宅地として取り込まれて、その上に建物が建てられたという経緯のようです。

この界隈は歴史的にも早くから人が棲み付いた地域のようで、そういった歴史的な由来に思いを巡らせつつ、

そうはいっても建物の不動沈下の原因を放置する訳にはいかないので、近隣に倣って排水管を埋設して埋め戻すことになりました。
構造補強
市内で工事をさせていただいている、町家の改修現場。

外周部の柱梁の損傷が著しく、新たに入れ換えることになります。

再利用する部分を残しながらの、危険な作業。

緊張感をもって進めていきます。

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源氏襖
襖の一部に紙障子が入るものを源氏襖といいます。

一枚ものの襖を入れてしまうと、暗くなったり、息苦しく感じてしまう箇所で、個人的に好んで使います。

通常の和襖の下地でないと紙貼障子が収められないのですが、通常の襖の数倍の費用がかかってしまうので、

下の例はフラッシュ下地でやっています。

同じ紙でも、障子と襖を並べると違いが際立ち、味わいが増すように感じます。

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1階廊下

春の風景
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わたくし事ですが、先日、北陸の実家に帰って、お墓参りをしてきました。

京都では桜は散ってしまいましたが、向こうではどんよりと曇った空の下でまだ花をつけており、

季節はずれの雪でうっすら白くなった山を背にして、なんとも長閑な、懐かしい風景でした。
完成間近のゲストハウス
西本願寺近くで工事をしている、ゲストハウスが完成間近です。

傷み・傾きがひどい長屋の一戸を、限られた予算で直す難しい工事でしたが、

西川棟梁の適切な見極めと現場采配で、建物が躯体からしっかりと蘇りました。

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[工事前]
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ほんとうにボロボロでした。

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旅行者に選ばれる宿になるよう、水まわりは少し贅沢にしたり、町家らしい吹き抜けや丸太梁を残したりしています。

掃除をして、畳を入れるのが楽しみです。


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